治療院で出来る心理カウンセリング
オフィス吉野 Mental 代表 の吉野公人です。
前回の続きです。
今の時期、
多くの治療院では新人スタッフの
研修が行われていることと思います。
私が新人スタッフに求めるものは、
心理カウンセリングのスキルアップです。
前回の記事が気になる方はこちら
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❏ 入社1年後に差が出る理由
新人スタッフに求められることは
治療技術を早く習得し、
一日でも早く施術に参加することです。
研修期間は、とにかく、
がむしゃらに覚えることが仕事です。
やがて研修期間が終わると、
施術者として自立していくわけですが、
ここで成長曲線に大きな違いが出てきます。
治療院においては、入社後の半年の姿で
その人の3年後の姿が想像できます。
私の整骨院においても、残念ながら、
施術者によって指名をいただける数、
売上の差はとても大きなものです。
どれだけ指名を貰えるようになるか?は、
入社して1年後に決まってしまいます。
1年後に達成できた、売上や指名数は
それ以降、たいして増加はしないものです。
大きく変化するのは、
指名の多かった先輩が退職し、
その患者さまを引き継いでいるだけです。
患者さまの指名数に
大きな差が出る初年度ですが、
実は治療技術に大差はないものです。
では、なぜこんなことになるのでしょう?
それは、
カウンセリングができているか、
いないかの違いです。
患者さまとコミュニケーションが
とれているか、とれていないか、です。
❏ テイクオフ!! TAKE OFF
【施術前のカウンセリング】
施術前のカウンセリングは
云わば飛行機でいう離陸です。
これ無くして治療は始まりません。
◆安心して本音を語れるように
不安や緊張を取り除いてあげる。
◆目線、表情、声のトーン、
仕草の変化などに注目して、
リラックスできてきたかを確認する。
◆小さな「はい」と「共感」を集める。
◆常にこちらが主導権を持ちながら
自然と自分のことを話し出せるように
患者さんを誘導する。
◆とにかく傾聴。
尋問のように質問攻めにしないこと。
◆話す割合は、施術者2割、患者8割。
❏ 本当の悩みを聞き出せ!!
【施術中のカウンセリング】
◆患者さん自身が忘れていた記憶を
思い出せるような質問をする。
「そういえば、こんな事がありました」
「そういえば、思い出しました」
カウンセリングや検査や施術を受けながら、
患者さんは色々なことを思い出すものです。
これは、患者さんから私たちへの
「聞いてほしい」「話したい」サインです。
ここで適切な質問をすることで
忘れていた記憶が一気に蘇ります。
◆ラポールと傾聴によって、
さらなる深い悩みを聞きだす。
「実は、前からここも痛いんです」
「実は、胃の調子も最近悪いんです」
「実は…」という本音を引き出すことが
施術中のカウンセリングのポイントです。
また、患者さんの抱える本当の悩みとは
カラダの痛みとは別の事にあります。
- このまま仕事ができなければ
生活できなくなる - 高額な海外旅行の代金を
もう振り込んでしまっている - 膝が変形してO脚になったら
年寄りに見られる - 家族に迷惑をかけたくない
患者さんの訴える痛みの先にある、
悩みの本質を探しましょう。
❏ ランディング!! LANDING
施術後のカウンセリングは
云わば飛行機でいう着陸です。
治療も同じことです。
着陸しなければ、
目的地には到着できません。
【施術後のカウンセリング】
◆ゴールと行動を決める
施術前~施術中~施術後と、
全てをまとめて、わかりやすく
患者さんに伝えることが大切になります。
その人の抱える問題や悩みに対して、
ゴール(期間)を決める。
短期目標として、
今の痛みを治すための施術計画。
中期目標として、
カウンセリングによって発覚した
他の痛みも治療していくための施術計画。
長期目標として、メンテナンス計画。
なぜ次、〇日後に来た方がいいのか?
なぜ?理由は?根拠は?
本気で患者さんのことを想うなら
しっかりとお伝えしてほしいと思います。
少しでも参考になれるとうれしいです。
それでは今回はこのへんで。
吉野でした。
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